環境への取り組み加速にBI RESEARCHERを活用 ― 株式会社商船三井様

株式会社商船三井のエネルギー営業戦略部は、情報の収集・整理・分析から可視化までのプロセスの効率化・自動化のため、BI RESEARCHERを活用しています。
社内リソースを高付加価値業務へ集中させるとともに、継続的・安定的な調査機能を実現しています。同社に活用に至った経緯や効果について伺いました。

【お話を伺った方】
エネルギー営業戦略部
チームリーダー/上田 陽介さん、中村 恵美子さん

幅広いエネルギー領域の調査を担当
環境課題解決やビジネスの
道筋を作るデータを収集・分析

事業内容について

── おふたりの業務において、どのような課題がありましたか?

上田さん 国内外の輸送を支える海運会社の中で、我々の部門ではガスや燃料など「エネルギー」に関する調査を扱っています。私自身は1年前(2020年7月)にこの部署に配属され、現在は4人のメンバーでかなり幅広い調査業務をおこなっています。

中村さん エネルギーと一言で言っても、扱う範囲はとても広いです。みなさんがイメージしやすいのは市場調査だと思いますが、その周辺市場、例えば電力市場や、マクロ経済、「コロナ」以降は、世界的なエネルギー政策の転換が加速したことから、各国の政策事情や代替燃料や新エネルギー分野の動向の調査・分析も増えています。地政学的なデータも必要ですし、さまざまな周辺知識を含めると、調査対象はエネルギーに留まりません。

上田さん さらに、最近は弊社でもSDGsの取り組みが進んでいることから、環境に関する調査も増えています。新規事業を立ち上げる時もそうですが、SDGsって多くの企業が「さて、何から始めれば良いの?」という状況。その方向性を提示していくのが、情報収集・データ分析の役割なのかなと思っています。

チームリーダー/上田 陽介さん

中村さん 私はこの部署を2年ほど担当していますが、先行きが見えないコロナ禍で、ビジネスにおけるデータの重要性がますます高まっているのを感じます。社内でも、求められる情報が増え、とても4人では捌き切れない膨大な業務量になってしまったのがちょうど1年前です。

調査にかけられる時間が限られ、人を増やすことも難しい中、情報を収集し、整理・分析し、図表やレポートの形で可視化するという一連の流れをできる限り効率化、自動化したかったんです。せめて、その一部だけでも…と思ってい­­­ましたが、調査ツールの導入には時間がかかるし、アウトソーシングするとコストに見合わなかったり、フレキシブルに対応してもらえなかったり、というさまざまな課題があり、なかなか一歩踏み出せずにいました。

上田さん そんな時に出会ったのが、ICHINOYAのBI RESEARCHERでした。ちょうど1年前、四半期決算のタイミング、猫の手も借りたいほど多忙な時期だったということもあり、利用させてもらいました。

①早く・的確な要件具体化と
②分かりやすい調査レポートを評価
「外部委託」というよりチームの一員

業務効率化を推進

── 調査のアウトソーシングにはさまざまな課題があったようですが、BI RESEARCHERを使い続ける理由は?

上田さん ①必要な情報を精度高く取捨選択してくれて、その上、②プレゼンまで仕上げてくれる。評価しているポイントはたくさんありますが、ここ1年でリピートさせてもらっているのは、この2点が最大の要因です。特にレポートは、弊社の様式に則りながらも、とてもわかりやすく図表化、端的に言語化されており、データ分析の結果をどのように活用すれば良いかが一目瞭然。

初めて依頼した時から、社内の他部署でも「アウトプットがわかりやすい」と好評でしたし、レポートが「よくまとまっている」と役員の目に留まったこともあります。そんなこともあり、実は私、BI RESEARCHERのレポート構成を、他の調査でも参考にさせてもらっています。

BI RESEARCHERはただの調査請負ではなく、依頼者が抱えるモヤモヤしたアイデア、ないしイメージを具現化してくれるものであることを改めて認識しました。そうした魅力もあって、継続して依頼をしています。

調査成果物のイメージ

中村さん ただでさえ時間がない、人手が足りない中で依頼をしているので、私たちが求めているデータを、長くても30分の打ち合わせで的確に理解して、手を加えずそのまま社内で使える形で納品してもらえるのはとてもありがたいです。

そのおかげで、私たちは自分にしかできない業務に集中することができます。全ての調査を外部委託できるわけではなく、社内議論の方向性・方針に関与するものや、オープンソースが多くないものは自分たちで調査しなければならないので。

過去に他のサービスを利用したこともありますが、資料作成会社はデータの中身までは理解していないことも多くて。一方で、コンサルティング会社の場合は調査を始めるまでの要件定義に時間がかかって高価。どうしても必要な時に、仕方なく頼むということが多かったんです。BI RESEARCHERは、要件の定義から、データの重要度、優先度を理解した上でのサマライズまで、「外部委託」というよりもチームの一員としてサポートしてもらっている感じです。

人事異動に左右されない
継続的・安定的な調査機能を実現
専門的な調査業務にリソースを
集中

活用による様々な副産物

── BI RESEARCHERを利用したことで、業務の効率化以外にもいろいろな効果があったようですね。

中村さん 調査には、継続性と安定性が大切だと思っています。積み上げたデータから見えるものは、会社にとっての叡智であり価値、資源ですよね。一方、現場では「メンバーが部署異動になって、この調査ができなくなった」というケースも多かったんです。調査の実施可否や、アウトプットの質がメンバーに依存していたので、引き継ぎにはとても時間がかかっていたし、特定の分野に弱くなってしまう、なんてこともありました。

でも今は、特定の分野はICHINOYAさんに依頼することができるので、調査内容もアウトプットも質が担保されますし、継続性と安定性を保つことができます。これまで一人で悶々と悩んできたことが解消されて、心の安定にもつながり、業務により集中することができています。これまで手が回らず、諦めていた業務にもチャレンジできるようになりました。これは大変大きな、副産物的な効果でしたね。

上田さん そもそも、私はレポートのフォーマットをパクらせてもらってますからね…(笑)。我々の部署は利用させてもらってちょうど1年ですが、今では環境、マクロ経済など、他のチームや全社的な情報収集・発信も、BI RESEARCHERにサポートしてもらっています。

ICHINOYAさんが忙しくなると嫌なので、あまり話したくないのですが…これほどフレキシビリティとアジリティに優れ、その上リーズナブルな調査サービス、他にないと思います。複数回依頼をしている中で、ICHINOYAさんの「できること」がどんどん広がっているのを感じます。「この分野は依頼する」「これは自分たちで」と明確に棲み分ける必要はなく、今後、お願いできる調査の幅も増えていくのではないでしょうか。

中村さん アウトソーシングというよりも、一緒に悩み、考えてくれるパートナー的存在。成長著しいICHINOYAさんなので、とても心強いです。

データは良い世の中を作っていく道筋
調査分析で会社をより良い方向に

今後の活用について

── 最後に、BI RESEARCHERで得たデータを、どのように活用していきたいですか?

中村さん 調査は、業務や売り上げに直接つながるわけではないと考えています。しかし、より良いビジネス、世の中を作っていくための道筋を示し、議論のベースを作り、判断のサポートをしてくれるとても大切なものです。個人的には、調査分析を通して、会社をより良い方向に導くサイクルを作っていければと思います。

上田さん 先が見えない世の中、何をしたら組織として成長できるのか、何をすれば社会のためになるのかわからない、という企業が大半です。我々の業務は、データから導いた傾向をもとに道筋を示していくこと。「わからないこと」「不安なこと」が多いと、良い仕事はできないですよね。自分たちが置かれた現状や、そこにどのような情報があるのか整理することで、思考や議論が深まると思います。

その中で、マンパワーや専門性を含め、自分たちだけでできない部分はBI RESEARCHERの力も借りていきたいと思っています。

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